コラム

2022-06-27 08:39:00

こだわりの金具 ブルム社スライド丁番

家具製作で最も使用頻度の高い金具と言えば「スライド丁番」です。

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開き扉につける金具で、キャビネットの内部に取付ます。表には出てきませんが家具の品質の要といっても過言ではない重要なパーツとなります。

 

当店ではオーストリアの「ブルム」というメーカーの丁番をメインで使用しております。

上の写真は当店の標準となっております「クリップトップブルモーション110°ヒンジ 71B3550」という商品で、ゆっくりしまるソフトクローズ機能がこの小さい丁番の中に内蔵されている優れものです。

今までにいろいろなメーカーの金具を使ってきましたが、品質や剛性、ソフトクローズの動き方など、どれをとっても最高クラスと思われます。

若干コストは高いのですが、剛性の高さによるメンテナンスの少なさを考えると十分納得できる金額です。

用途によっては他のメーカーの丁番を使うこともありますが、使ってみると品質の違いを実感します。

 

もう一点気に入っているところは座金の種類の多さ。

座金というのはスライド丁番とセットで使われる金具で、キャビネット側につけるパーツのことです。

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上の写真が座金です。この3種類の他に厚み違いやビスのタイプ別などがあり、10種類程度使い分けています。

当店では一番左のタイプをメインに、用途やコストに合わせて切り替えてます。

 

そして、ブルムの座金の使いやすいところは規格が変わらないところ。

例えば、他メーカーの場合だと新しいタイプの丁番が出ると古い座金が使えなかったりすることが多いのですが、ブルム社は座金の規格が変わらないので、用途によって使い分けができたり、古い座金に新しい丁番を付けたりすることができます。

これはものすごいメリットで、もし数年後に丁番が壊れてしまったとしても座金を変えずに丁番だけ簡単に交換ができるということです。もちろんその逆もあります。

品質面であれば、ドイツのヘティヒ社の丁番は同等かそれ以上の品質ではあるのですが、このような使いやすさにおいては断然ブルム社です。

 

また、日本のメーカーからもたくさんスライド丁番が販売されておりますが、正直ブルム社やヘティヒ社などの海外メーカーの足元にも及ばないといった印象を受けます。

もちろん海外メーカーにはないメリットもたくさんあるのですが、スライド丁番に一番必要なものは剛性ですので、海外メーカーの丁番と比べると日本のメーカーの金具はだいぶ華奢な感じを受けます。

 

スライド丁番は見えない部分に使う金具なのでコストダウンの標的になりがちですが、使用頻度が高く一番メンテナンスが発生しやすいこのスライド丁番にどのようなグレードの金具を使っているかで、その会社の品質への思いが見えると思います。

 

ブルム社の丁番は決して特殊なものではなく、大手キッチンメーカーを中心にブルム社の金具を使っている会社はたくさんありますので、皆様もキッチンや家具を検討される際には、金具のメーカーや種類にも気を留めてみてください。

 

K'S FURNITURE 佐久間